6.1. SDカードを自分で作る場合に関して (Raspberry Pi 3の場合)

TIbbo-Piには「開発環境設定済みのmicroSDカード」が付属しています
Rapberry Pi初期環境(Raspberry Pi OS )、Node.js、Node-RED、Pythonなどのインストールと初期設定が済んでおり、Tibbo-PiにACアダプタを接続することで直ぐに利用する事ができます。(Rapberry Piに電源ボタンはありません)
そのため、下記の操作は通常必要ありません。
microSDカードを破損・紛失した際などには下記手順にて環境を構築することができます。

自分で「microSDカード 環境」を構築する場合

※Tibbo-Pi付属のmicroSDカードを使用する場合は、この手順は不要です。
ご自身で初期状態の環境をmicroSDカードに構築される場合は、以下の手順で行ってください。
弊社で動作確認できている環境は下記の通りです。下記のバージョン以外の組み合わせでは動作しない場合がございます。予めご了承ねがいます。

Linux( Raspberry Pi OS ) 4.14.50-v7+ arm LE
Node-RED v0.19.2
Node.js v8.11.4

はじめに

準備するもの

  • microSDカード
  • 作業用PC
  • Tibbo-Pi用ディスプレイ
  • Tibbo-Pi用キーボード
  • Tibbo-Pi用マウス

microSDカードの準備

まずはmicroSDカードをフォーマットします。
microSDカードをパソコンに挿入します。

SD Card Formatterを使用します。
以下よりダウンロードとインストールを行ってください。
https://www.sdcard.org/jp/downloads/formatter_4/eula_windows/index.html

SD Card Formatterを起動し、挿入したカードを選択、クイックフォーマットを行います。

Raspberry Pi OSのダウンロード

microSDカードにRaspbianをインストールします。
Raspberry Pi Imager を使用します。

  1. 作業用PCで以下のダウンロードページを開きます。
    https://www.raspberrypi.org/software/
  2. 上記のページからRaspberry Pi Imagerを作業用PCへダウンロードします。
  3. Raspberry Pi Imagerを作業用PCへインストールし、起動します。
  4. OperatingSystemに「RASPBERRY PI OS(32BIT)」を選択し、
    Storageに作業用PCに挿入しているmicroSDカードを選択、
    「WRITE」ボタンを押下し、microSDカードへの書き込みを開始します。

RaspberryPiへRaspberry Pi OSをインストール

ラズベリーパイを準備します。

  1. 先程のmicroSDカードをRaspberryPiに挿入
  2. ディスプレイ、マウス、キーボードをRaspberryPiに接続
  3. RaspberryPiの電源を入れる
  4. インストール完了し、デスクトップが表示されるまで待ちます。(20分程度)

RaspberryPiの設定

デスクトップ表示後、初期設定を行うダイアログが表示されます。
任意で進めてください。

インターネットに接続し、以降進めます。(LANケーブルかWi-Fi)
ターミナルを起動します。

「sudo raspi-config」と入力し実行します。

以下の設定を変更してください。

・SSHを有効にする。
Interfacing Options → P2 SSH → <はい>を選択します。
・I2Cを有効にする。
Interfacing Options → P5 I2C → <はい>を選択します。
・シリアルを無効にする。
Interfacing Options → P6 Serial → <いいえ>を選択します。 → <いいえ>を選択します。

 

watchdogの有効化

Raspberry Piには、不慮の事態でLinuxシステムが停止してしまった場合、自動的に再起動を行うハードウェア機能としてwatchdog機能が搭載されています。この機能を有効化します。
ターミナルより以下のコマンドを実行します。

次回の再起動後からwatchdog機能が有効となり、10秒間Raspberry PiのLinuxシステムが反応しない場合、自動で再起動します。

Node-REDのインストール

初期でNode-REDがインストールされておりませんので、Node-REDとNode.jsをインストールします。
ターミナルより以下のコマンドを実行します。(yを入力し進めます)

参考1:https://nodered.org/docs/hardware/raspberrypi
参考2:https://nodered.jp/docs/getting-started/raspberrypi

ログイン時、Node-REDが自動起動されるようにします。
以下のコマンドを実行します。

 

Tibbo-Piノードのインストール

ラズベリーパイのブラウザを起動し、以下のURLを開きます。
http://localhost:1880/

メニューから「パレットの管理」を開きます。

「ノードを追加」タブを開き、「tibbo-pi」と検索します。
「node-red-contrib-tibbo-pi-p3のノードを追加します。
※Raspberry Piのバージョンごとにノード名が異なります。
p2やp4ではありませんので間違わないように気をつけてください。

必須ではありませんが、同様の手順で「node-red-dashboard」もインストールします。

ラズベリーパイに日本語入力のインストール

こちらも必須ではありませんが、必要に応じてラズペリーパイに日本語入力をインストールします。
以下のコマンドを実行します。

最後に、構築時の実行履歴は削除しましょう。

以上で完了になりますので、チュートリアルなどをもとに正しく動作することをご確認ください。

 

Tibbo-Pi専用のNode-REDノードのソースに関して

ノードの情報は公開されています。

ライセンスは、 Apache License、Version 2.0 です。
必要に応じて、下記をご参考ください。

GitHub https://github.com/cw-tpdev/node-red-contrib-tibbo-pi-p3/
ディレクトリ Tibbo-Piにリモートでログイン後、下記のディレクトリに格納されています。
/home/pi/.node-red/node_modules/node-red-contrib-tibbo-pi-p3/

 

メイン処理はPythonで作成されており、Pythonのみで実行することもできます。
Tibbo-Pi[P3]にリモートでログイン後、下記のファイルなどをご参考ください。

config /home/pi/.node-red/node_modules/node-red-contrib-tibbo-pi-p3/config/config.json
python /home/pi/.node-red/node_modules/node-red-contrib-tibbo-pi-p3/py/

 

 

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